内裏・内神田皮膚科 の日記
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疾患の分類
2017.07.09
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病気には免疫系の働きが大きくかかわる「火事」のようなもの(炎症性疾患)と、
体をつくる組織の構築上に問題が生じる「事故」のようなもの(形成性疾患)と、
大きく二分されるように感じております。
たとえば、皮膚科で問題になりやすい病気でいえば、
1.過敏症 → 免疫系の過剰な応答が「火事」を惹き起こします。
2.膠原病 → 免疫系が自己を誤認し「火事」のもととなります。
3.感染症 → 免疫系は正常応答でも「火事」が消せず困ります。
4.腫瘍等 → 何かが異常に増えすぎると「事故」を起こします。
5.欠乏症 → 何かがあまりに少なすぎて「事故」を起こします。
病気の診断の第一歩は、いまお困りの 症状 が、これらどのグループに属する不調なのか、という大まかな判断をつけることから始まります。