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内裏・内神田皮膚科 の日記

粉瘤 ふんりゅう ─ その多くは表皮YO?嚢腫 のうしゅ

2019.10.12

・粉瘤とは、臭い中身(粥状物 じゅくじょうぶつ)を容れる袋状の腫瘍の俗称です。
・袋は薄いためしばしば破綻し、その中身(角化物≒垢と皮脂≒あぶら)が有する強力な起炎性のために赤く腫れて膿んだり、痛くなったりします。
 さらに細菌の増殖を許したら、もっと臭い膿 のう が貯まってしまうことも少なくなく、厄介なものです。OH! NO! 
・粉瘤を組織学的にみると、そのほとんどは、毛穴づまりから生じているように見えます。
 つまり、毛を包む「鞘 さや」を構成する上皮に似た細胞がつながった壁 へき を有しており、細胞の種類によって表皮(様)嚢腫、脂腺嚢腫、外毛根鞘嚢腫、…などの病名があります。皮表よりも下に生じる(発生が異なる)皮様嚢腫 デルモイド・シスト は、多くの点で別種の腫瘍であり、粉瘤には含めない方が良いと考えています。
・では、治療するにはどうするのが良いのでしょうか。まずは 正しい診断 です。
・治療の理想形は、元の毛穴と遜色のない小さい傷に「戻す」ことであると考えます。
 手技においても、へそ抜き療法をはじめとして勤務医の頃から日々、研鑽に勤めております。
・ちなみに「へそぬき法」を、「くりぬき法」と呼ぶ方もおられますが、当院は圧倒的に「へそ抜き」派です。
 あまり話が長くならないようにご留意の上で、続きはぜひ院長担当枠にご来院いただきご相談ください。

粉瘤 ふんりゅう ─ その多くは表皮YO?嚢腫 のうしゅ

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