内裏・内神田皮膚科 の日記
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黒子 ほくろ ─ 皮膚病の名前ではなく、病気ですらないかもしれません
2019.10.14
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・ほくろとは、主に皮表に安定して存在する、黒っぽい腫瘍?性病変です。実に様々なタイプの疾患を包含する日常用語ですが、実はあまり色のないほくろも、しばしば見受けられます。
・人種間の差が大きい疾患であり、色が白い方では特に注意が必要です。当院でも経験に基づき診察をいたしますが、日本語でのコミュニケーションは必須とお考えください。
・手術は 正しい診断 に基づいて行うように、日々努力を重ねております。切除縫縮が基本となりますが、縫わないオープン法や、ときに皮弁形成も行って対応します。
・手技に関しては、専門的な形成外科の先生に一日の長を認めております。近隣には信頼できる病院がたくさんございますので、ご要望に応じて紹介させていただきます。
・ほくろと思っていたら、なんと、じつは「くろいぼ」脂漏性角化症(老人性疣贅、セボケラ、ゼボケラ、…)だった、などということもあまた数多くございます。
この場合、手術を要せず(お安くなりました)凍結療法のみで完治、という事例もよくあります。まずは気軽に受診してください。
・明らかに良性の黒子の場合、レーザー治療をお勧めすることもあります(→現状では他院へのご紹介となります)。
